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嫁姑問題の妻の不満はどんな?
嫁姑問題を原因とした夫婦喧嘩はほとんどの夫婦間でおこっているのではないでしょうか?
そして、夫婦間だけで解決ができない問題だからこそ、この問題をクリアするのは本当に大変。
自分の老後が心配で、将来安心して息子と暮らせるように、息子夫婦を離婚に追いやった恐ろしい姑も存在します。
ここでは、嫁姑問題にどのように対応すればいいのか、一緒に考えていきましょう。
- 姑が私に暴言を吐いたとき、夫は何もフォローしない
- 夫はいつも姑の肩を持つ
- 夫と姑の二人だけでいろいろなことを決めてしまう
- 私の姑への態度を夫が見張る
- 夫のマザコンぶりがすごい
これらに当てはまりますか?ピンとくるものがありますか?
代表阿部貴子の元にも嫁姑問題から夫婦間に亀裂が入り、夫と離婚をしたいというご相談が寄せられてきます。
この問題に複合的に、浮気、暴力などが合わさることもあります。
状況はそれぞれではありますが、概して、上記特徴に当てはまるケースが多いようです。
次第に夫への愛情を失っていく妻
結婚後、5年以上この状況が経ち、嫁姑問題が原因で、夫への愛情がなくなってしまっている妻からの相談が寄せられてきます。
もう、結婚後ずっと続いたこの問題で表情からは笑いが消えてしまっています。
この段階で、ちょっとしたきっかけで離婚を決意し、別居に進む妻もいます。
このような夫ですから、財産分与等の話し合いは大変です。
姑まで口出ししてくることもあり、妻 対 夫姑です。離婚公正証書サポートでは、夫とのつらい協議を重ね、しっかりとした公正証書を作成し、晴れ晴れとした気持ちで離婚を迎えた方もいらっしゃいます。
どうして姑と不仲なの?原因は?
姑の人間性
最初から意地悪をしようと待ち構えているような、姑もいます。このような場合は、いくら嫁として最善を尽くしても、いじめは止まないでしょう。
嫁のカレーに●キブリを入れた姑もいますが、普通はどんなに腹が立って、嫌いな人間に対しても、そのようなことはしませんよね。
お話に聞いて、信じられないような嫁いじめは実際にあります。
馬鹿にされている、軽視されていることが面白くない
嫁の夫の母としての尊重が足りず、馬鹿にされていると感じ、嫁に冷たくあたる姑。おそらくこの原因は非常に多いと思います。
ちょっとぐらいのことなら見逃して、嫁の成長を見る余裕、関係が悪化しないよう上手に嫁を家風になじませていく術を持ってほしいのですが、自分が”馬鹿にされた”ということが、許せない!と冷たく当たります。
嫁に対する我慢も結婚3か月くらいが限度。徐々に嫁姑の不仲は表面化してきます。
ちょっとした嫁の言葉に敏感に反応し、ますます面白くなくなってきます。
元々夫をめぐって利害が対立しがち。
舅が元気で姑と仲が良ければいいのですが、死別して一人、夫婦仲が悪く、息子一人が頼り、と思っている姑は扱いが難しいですね。
嫁の気遣い不足
嫁にも問題はよく見つかります。自分の母親に相談しても、母が育てた娘なので、母娘揃って落ち度に気付かないことがあるのは要注意です。
例えば、
急いでいるときに姑から電話がかかってきてしまったときの、応答、相槌の仕方。
いかにも早く電話を切りたい、というせかした相槌、いい加減な応答をする嫁がいます。しかし、20才をはるかに超えた大人となっている嫁は、自分の応答の仕方が姑に非常に不快感を与えたことに気づきません。
夫経由で姑からの苦情が入ると、
「急いでいて仕方なかったんですけれども、いちいち私の電話の出方が悪いって言うんです。だからもう姑からの電話はあまり出たくなくて、、、」という認識。
従って、自分の行動を顧みて直す、とはなりません。
姑は落ち度を探して夫に嫁の悪口をいい、嫁はますます姑から離れようとする、という悪循環です。
姑の意地悪さが原因ということもありますが、
本当に嫁側の”電話の応答がひどい”ということもありますので、一度振り返ってみましょう。
孫可愛さに、何度も姑が来るストレス
初孫に大喜びの姑が、嫁にとっての普通の頻度をはるかに超えて、孫会いたさに自宅に来るようになることがあります。
最初は、”孫が可愛い”という姑の気持ちを尊重し、受け入れていたものの、
やはり、もともと注意が必要な関係であるにも関わらず、接触を多くすると問題が生じやすいもの。
例えば、
「ほらっ!落とさないように気をつけて!」という姑の発言とか、相当嫁を苛立たせます。
?
私が親よ?落すと思ってるの?バカじゃないの、そんなこといちいち言って!
確かに無神経で、愚かな発言なのですが、
孫会いたさに、自分の息子の家だと思って、頻繁に自宅を訪れてしまうタイプの姑だと、
傷つけるつもりなくても、そういう発言をしてしまうことがあります。
一つ一つは大したことではなくても、
段々に嫁は生理的に姑を受け付けなくなり、自宅に来られることを拒否。
そのことを巡って、夫とも喧嘩を繰り返すことになります。
夫としては、
「孫をかわいがるのが何でそんなに嫌なんだ!」
と、問題の本質がなかなか理解できません。
嫁姑だからこそ、より一層神経を使って、一定以上は近づけない方が上手くいくのですが、
そういうことも全く考えず、ずかずか踏み込んでくる姑の場合は、
夫婦関係悪化という事態にまで進展してしまうことがあります。
夫の調整能力のなさが、悪化の原因
どこの夫婦でも嫁姑問題は勃発しがちですが、それが離婚問題にまで発展してしまうのは、
その調整役として果たすべき役割が大きい、夫の調整能力が原因であることが挙げられます。
結婚後、3年ほどはなかなか夫もうまく調整ができないことは大目に見てあげてもよいでしょう。
嫁姑関係を取り持つことはとても難しいことなのですから。
しかし、結婚後全く調整を果たそうとしない夫、努力すらしようとしない夫が存在し、
これが非常に嫁としては困るのです。
いくら言っても、「おふくろだけが悪いのか!」「お前の態度が悪いからそうなんだろ!」とか、なかなか調整機能を果たしてくれません。
不器用であっても、
姑が暴言を吐いているのを耳にしたら、姑を注意するということをしてくれれば、嫁はいくらかは落ち着きます。
それができないなら、後から「おふくろがあんなこと言ってごめんね」と妻と同じスタンスに夫がいれば、全然妻の心は変わってきます。
しかし、不思議なことに、夫の横であからさまに姑にいじめられているにも関わらず、夫は知らんぷりなのです。
非常に不思議。
今さら遅い?嫁姑問題の掟
結婚式の直後までは、夫婦、双方の親族の関係がうまく保てるケースは多いといえます。
しかし、その後、徐々に”無理”が生じてきます。
”無理”といのは、自分の両親と嫁を仲良くさせたい夫、自分の家族が増えたと喜ぶ夫の両親が、
嫁といきなり密にかかわりすぎることで生じる、
嫁姑関係悪化の原因のこと。
親族で結婚を喜び、嫁をみんなでかわいがりたいという気持ちは非常によいことですが、 世間で「嫁姑の不仲」という問題を多くの夫婦が抱えている以上、関係悪化の前に、もっと警戒してはいかがでしょうか?
ゆっくりと距離を近づけていくこと
いきなり、親族で旅行を計画する場合もありますが、最初の一年はやめておいた方がいいですね~
新婚の最初のころは、常識ある嫁は夫の両親、親族に対し不満を夫に伝えることはないでしょう。
でも、内面のことはわかりません。
そして、夫の両親の方も、自分たちが期待した反応が嫁から得られない場合、徐々に嫁に対して不満がたまってきます。
早く親しい関係になってほしいと、両者を頻繁に引き合わせると、簡単に、”嫁姑関係の不仲”状態に陥るでしょう。
最初は、少し足りないくらいにおさえておくことが大事。
徐々に、年単位で”親しさ、慣れ”の状態を築き、それと同時にお互いの性格を知るようにするといいでしょう。
しかし、嫁から姑に結婚後半年間連絡を全くしなかった、という例がありますが、これは嫁の対応として不足を感じます。
「私のことが嫌いなのかしら?」と悪い想像を姑は増長させてしまいます。
「私は人付き合いが苦手なので、徐々にと思っていたんです。」という嫁の言い訳があるかもしれませんが、半年も連絡しないのは、問題がありますね。
母の日、クリスマス、お年賀など、最低限のことは最初の段階からちゃんとやっておきましょう。
その後、厄介なトラブル、嫁姑問題にスイッチを入れないために、無難で良いと思います。
夫に離婚を突き付けると?
夫の無関心、フォローのなさに嫌気がさし、離婚を考える嫁。夫が合意すれば届け出を出すことで離婚は成立します。
しかし、嫁姑問題が起きることは、よくある話。
まあ結婚生活こんなもんだろうと思い、自分の妻がそれほど思いつめていたことに気付かなかった鈍感な夫。
妻に別れを告げられ動転します。
夫はとてもとてもそんな要求を受け入れられる状態ではありません。夫にとって妻の離婚要求は突然のこと。
嫁姑問題はあったかもしれないれど、、、妻が出て行ったら、家にたった独り?
仕事から帰ってきてご飯を用意してくれる人がいないってこと?掃除、洗濯、、、夫にとってはあまりにも突然のことで、嫁が離婚して出て行ってしまっては”困る”のです。
なんとか妻に戻ってきてほしいと願いますが、嫁姑問題に関する夫婦間の認識はずれたまま。
夫としては、
「姑だけが悪いんじゃない!」「お前が優しくしないからだ!」とあくまでも姑側の味方です。
確かに、姑だけが悪いんじゃない。
でも、問題はそういうことではなくて、夫と妻の夫婦の問題。
なぜ、夫は妻の気持ちを思いやらないのか?
夫に協力してもらって、姑をいじめよう!という話ではありません。反撃するから一緒にしてくれ、という意味でもありません。
夫が姑の味方をして、姑と一緒になって嫁を批判するから、嫁は姑批判を繰り返します。
夫としては、妻が姑の悪口を言うから、自分は中立な立場として姑をかばっている、というつもりなのです。
よかれと思って、逆効果。
夫が嫁の側に立つことで、嫁は安心し、姑を批判する必要も徐々になくなってきます。
どうしてそれが分からないのか、と嫁は呆れますが、
なかなかそこまで人間できた夫はいないのです。
姑は年寄りですし、なんといっても母親なのですから。
嫁姑問題が長期に及ぶ原因です。
嫁姑問題における離婚の進め方
嫁姑問題が大きな原因で、離婚に至ったケースはあります。50代まで我慢した方は、”姑の死を待つ”という選択をする方もいます。
離婚ができるか?ということについては、
夫婦で離婚届けにサインできれば、いつでも離婚できます。
では、夫がサインしてくれない場合は、調停を申し立て、そこでも夫が離婚を拒否すれば、裁判を申し立てることになります。
途中であきらめて、いったん、長期間の別居を開始するという方法もあります。
協議でも調停でも離婚の合意ができず、さらに求めていく場合は裁判を申し立てることになります。
最終的に離婚できるかどうかは、やってみないと分かりません。
目安としては、弁護士相談を受けると良いでしょう。
裁判では離婚原因があれば別れることができます。
法定事由
・不貞
・悪意の遺棄
・3年以上の生死不明
・回復の見込みのない強度の精神病
・その他、婚姻を継続しがたい重大な事由がある
この法定事由があると認められれば、裁判で婚姻解消が認められるのです。
では、嫁姑問題による場合は、どうなのでしょうか?
法定離婚事由のうち、「その他、婚姻を継続しがたい重大な事由がある」ここに該当するかどうかどうか、ということですが、
姑のいじめがひどい、夫がいかに仲裁機能を果たさなかったか、それによって夫婦関係の破綻はどうか等によって判断されるようです。
弁護士相談で予め目安を知るのも良いですが、
強制的に離婚云々というのは裁判の話であり、ほとんどの場合において裁判までやらないことを考えると、
法定事由にあまりこだわらずに、一般的な離婚の進め方をすれば良いと思います。
離婚の進め方については、話し合いの進め方をご覧ください。
嫁姑問題に耐えきれず、別居をスタートした方も多くいらっしゃいます。
実家にもどり、やっと鬼から解放されたような安堵感。安心して暮らすのは何年ぶりだろう?
夫から離れることで、こんなに安らぎを感じるものなのか?夫との離婚意志はゆるぎないものとなっていきます。
この時点で夫に離婚を打診する方法としては、内容証明があります。
夫との関係、今後のことを踏まえ、慎重に発信する必要があります。気軽にご相談ください。