普段、何気なくしているブラッシング。実は、髪や頭皮の美容や健康に密接に関係しているのをご存知ですか?

この記事では、身だしなみとして日常的に行われるブラッシングが髪や頭皮に与える影響を解説。
髪や頭皮にいいブラッシング方法もあわせてご紹介します。

ブラッシングが髪や頭皮に与える影響とは?

朝晩の習慣としてや、髪の毛の乱れが気になるときに行うブラッシング。
正しく取り入れることで、加齢による薄毛や失われたハリコシといった髪と頭皮の問題にアプローチすることができます。
ここでは、ブラッシングをすると、髪や頭皮にどのように効果があるのかを解説します。

1. 頭皮の血行がよくなる

頭皮は髪の毛の土台になるパーツ。髪の健康のベースになるので、環境を整えておくのは大事です。

頭皮の血行が悪いと、髪まで栄養や酸素が行き渡らなくなり(※2)
抜け毛や髪の毛がやせ細る原因になります。(※3)
ブラッシングや頭皮マッサージは、ともに頭皮の血行よくする効果があるので(※1)(※2)
日々続けていくことで健康な髪の毛作りをサポートできるようになりますよ。

2. 髪の毛が太くなる

最近の研究で、髪の毛を作る指示を出す毛乳頭細胞に刺激を与えると、髪の毛径を太くできるということがわかりました。(※5)

頭皮マッサージ同様、適度なブラッシングも頭皮を程よく刺激するアクションなので、
薄毛にお悩みの方は、ぜひ取り入れてみましょう。

2. 髪にツヤが出る

ブラッシングはもともと、頭皮の皮脂を髪の毛に移し、臭いや頭皮への刺激を予防する効果がある、洗髪や頭皮ケアの方法として生活に根付いていた習慣。
同時に、その皮脂が髪をまとめる化粧油のような役割を果たしていました。(※6)

現在でも、ブラッシングが髪のツヤを生むのにいいとされているのは、
皮脂を毛先に移すことで自然なツヤを生むからなのです。(※1)

ブラッシングはどのタイミングでするべき?

髪や頭皮の美容や健康に効果があるブラッシングですが、行う回数が多いと髪や頭皮が傷つく原因になる可能性があります。(※7)

日に何回ブラッシングするのが効果的なのか、そしてどれくらいの力なら髪や頭皮を傷つけないのかについての詳しい研究結果はありませんが、1日20〜30回ほどの回数が推奨されています。(※7)
そんなに多い回数ではないので、朝、髪を整えるときや、シャワー前に髪の絡まりをほどくときなど、行う理由があるときにするといいでしょう。

また、髪が濡れているときは、ブラッシングがキューティクルを剥がす原因になることがあります。
過度なブラッシングは控えるようにしてください。

どんなブラシを使うべき?

みなさんは普段、どんなブラシを使ってブラッシングをしていますか?
ブラシにもいろいろと種類があるので、ブラシ毛の素材や硬さ、ブラシ部分のクッション性などの違いから、好みのものを選んで使ってみましょう。

1. クッションブラシ

ブラシ毛がついた土台部分が、やわらかいクッションになっているブラシ。
ブラッシングやブローに向いています。
薄毛や枝毛のトラブルになる力の入れ過ぎが防げて、頭皮にやさしいケアができるのが特徴です。

2. 獣毛ブラシ

ブラシ毛に豚やイノシシの毛を使用。
人工ブラシとは違い、ブラシ毛が油分や水分を含んでいるので、自然なツヤを髪に与えてくれて、静電気を発生させにくいという特徴があります。
豚の毛は髪の毛が細くやわらかな人ノシシは髪の毛が多く硬い人にぴったりです。

3. パドルブラシ

ブラシ部分がパドルのような形をしたブラシで、ブラシ毛の密度が低いことが特徴です。
ブラシの面に空気穴が空いていて柔軟性があり、クッションブラシのようなやさしいケアができます。

髪や頭皮の健康に効果的なブラッシングの方法とは?

普段、何の気なしにしているブラッシング。
正しいやり方を取り入れることで、髪の健康や美しさをサポートすることができます。
ポイントは髪や頭皮に負荷をかけないこと!
ブラッシングのやり方を見直したい人は、ぜひ参考にしてください。

1. 毛先をブラッシングする

まずは、根元ではなく毛先からブラッシングします。
毛先の絡まりをほぐしていくように、やさしくしてください。
毛先が絡まったままブラッシングすると、頭全体に大きな負荷がかかり、頭皮を傷つけたり、髪のキューティクルを損傷したりといったトラブルの原因になります。

2. 徐々に頭頂部に

毛先の絡まりがほどけたら、髪の中腹にブラシを移動させます。
全体的にブラシが通るようになったら、根元からとかしてください。

ブラッシングの注意点

1. 過度にしない

髪のツヤを作るキューティクルは、洗髪や乾燥、ブラッシングなどの刺激で破壊、剥がれ落ちます。(※8)
ですので、日に何度も繰り返し行ったり、強く引っ張ったりといった過度なブラッシングはしないようにしましょう。
髪の毛を整える程度にするとちょうどいいですよ。
濡れた髪は特にやわらかく傷みやすいため、ブラシ毛が密集したものよりも、目が粗いコームでするほうが安全です。(※9)

2. アウトバストリートメントなどを使い潤滑油に

ブラッシング前に、アウトバストリートメントやヘアオイルを使うと、滑りがよくなり、摩擦による静電気が起きにくくなります。
特に日中にヘアスタイルを整えるときは、何かしら潤滑油になるヘアケア剤を使用すると、ブラシ通りとまとまりがよくなりますよ。

ブラッシングで健康で美しい髪を手に入れよう

ブラッシングの効果やすべきタイミング、正しい方法をご説明しました。
普段から何気なくしているブラッシングも、効果やポイント、注意する点などを知ると、やり方が自然に変わりそうですよね。
今まで、ブラッシングが持つ髪や頭皮への影響について考えてこなかったという人は、ぜひこの記事を参考にして、髪や頭皮の美容や健康のために、ブラッシングを取り入れてみてください。


【参照記事・文献】
※1 ブラッシング性 https://www.sccj-ifscc.com/library/glossary_detail/1513
※2 地肌マッサージの頭皮への作用 https://www.jstage.jst.go.jp/article/sccj/48/2/48_97/_pdf/-char/ja
※3 分光・偏光イメージング技術による皮膚のシミ・微小循環の観察 https://www.jstage.jst.go.jp/article/mit/30/1/30_1_3/_pdf
※4 女性頭髪の加齢変化 https://www.jstage.jst.go.jp/article/skinresearch1959/37/6/37_6_722/_pdf/-char/ja
※5 頭皮マッサージが毛乳頭細胞へ物理刺激を伝え、毛径を増大させる可能性についてhttps://www.d-clinicgroup.jp/clinic/about/authority/Physical_stimulation/
※6 花王 洗髪の歴史 https://www.kao.com/jp/haircare/history/14-1/
※7 富士産業研究開発センター 薄毛・脱毛の予防ケアのために https://www.fujisangyo-lab.com/mulberry/care.html
※8 美しく見える髪の構造 https://annex.jsap.or.jp/photonics/kogaku/public/39-11-kaisetsu1.pdf
※9 花王 ぬれていると傷みやすい https://www.kao.com/jp/haircare/hair/3-4/