准看護師(難易度・道のり、家計簿)

准看護師とは?

知らない方も多いだろう、准看護師という職業。

(正)看護師との違い

看護師(正看護師)との違いは、ざっくり言うと、

・取得年数が短い。正看護師3年、准看護師2年。
・取得にかかる費用が正看護師より経済的
・国家資格でなく、都道府県知事発行の免許
・正看護師のサポートの立場、給料が少し安い。

ということが挙げられます。

准看護師のニーズ、需要は?

看護師、准看護師の仕事は人手不足の状態。
准看護師から看護師へのキャリアアップも可能ということを考えると、シングルマにとって非常に魅力ある専門家への道と思います。

あとは、貴女自身で情報を収集し、自分の性格に合った仕事か、よくお考えになると良いでしょう。

阿部の離婚相談者の中にも、准看護師を勉強中の方、何人かいらっしゃいます。

准看護師シングルマザー実録

離婚を機に准看護師を目指したTさんの事例として、免許取得にかかる費用、難易度、准看護師になってからの家計等、取材をもとに情報をまとめました。
28歳でシングルマザーになったTさんは、当時2歳と3歳の子持ち。

「自分にはこれと言って特別なにか資格があるわけでもなく、これからどうやって生活していこうか…と悩んでいました」

離婚前は、夫の稼ぎで暮らしていた専業主婦。

社会人経験は独身時代の数年しかなく、

自分で「わたしは世間知らずだから、まともに務まるかも不安だった」とおっしゃっていました。

離婚の原因は、夫の不倫。

第二子妊娠中から約2年半にわたり職場の女性と不倫関係を持っていたのがスマホで明らかになり、それが許せず離婚を決めたといいます。

准看護師を選んだ理由

Tさんは離婚後経済的に苦しい生活になるも、不倫の慰謝料としてまとまった額は手元にあったことから、親元には済まずにアパートを借りて母子3人で暮らし始めました。

そのとき、手術室で勤務をするバリバリの看護師だった母親からのアドバイスがきっかけったといいます。

「経済的にも将来的にも、看護師を目指してみないか?と言われて最初はムリだよと断りました。

でも、市の助成金がもらえることと、准看護師を目指して勉学に励む期間も子供たちを保育所に入れることができるということも知って、准看護師を目指すことにしました。」

Tさんが、市の助成金が月々支給されるのが最大で2年ということから、正看護師ではなく准看護師を目指すことにしました。

正看護師だと最短でも3年かかる

正看護師だと最短でも3年間は看護学校生活が続き、経済的に1年間は丸々耐え抜かなくてはなりません

准看護師であれば2年の看護学校生活で済むことから、半年予備校に通って育児家事と勉強漬けの日々を送ったのだとか。

半年間、予備校で入試の準備として数学や物理化学といった試験対策問題を徹底して行いました。

免許取得にいくらかかるのか?難易度は?

かかった費用は半年間で18万円。

オンライン授業と実際の講義、そしてテキストと試験予想問題集すべて込みの学費です。

受験難易度としては、普通科の高校を卒業程度であればそう難しくないとのこと。

看護学校生活は2年間で、その間は平日生態学や体の構造をイチから学び、看護師として処置に関する実技実習、看護師に求められる人物像やモラルといった倫理の講義もあったそうです。

助成金の審査、どれくらいカバーできるの?

助成金は、昨年の年収とどの職業に就くためなのかといった質問事項を紙に記入し、審査を受け支給が決まりました。

どの部分対して充当できるのかといえば、受験準備費用や受験費用には時間的に間に合わなかったとのこと。

支給の認定をされたのが予備校に通い始めて2カ月目だったことから、学費ははじめ自分で負担したそうです。

35歳以上でもチャレンジできる?

准看護師は、年齢層が非常に広く、35歳以上でもトライできるキャリアです。

人数こそ、20代の女性が多いですが中には50代でトライし定職をつかんだという方もいるのです。

近年は看護師不足ということもあり、定員割れしている看護学校もありますからハードルは下がってきていることもあり希望を持って目指せる職種です。

Tさんの家計簿

気になるのが、Tさんの家計簿。予備校に通っていた時期、看護学校に通う時期、そして現在家計はこちら。

予備校時代…(6カ月間)

予備校の看護師コース受講(18万円…半年間分を一括)

収入  養育費4万円
    子供手当2万5千円
    母子手当(児童扶養手当)4万3200円

支出  家賃7万円
    食費3万円
    消耗品費1万円
    公共料金2万円

出費の方が多かったという時期。離婚の際に慰謝料として200万円をもらっていたことから、貯金を切りくずす生活をしていたといいます。

看護学校時代…(2年間)

収入  養育費4万円
    子供手当2万5千円
    母子手当(児童扶養手当)4万3200円
    市からの就業支援給付金 6万円

支出  家賃7万円
    食費3万円
    消耗品費1万円
    公共料金2万円

Tさんの暮らす地方自治体は、収入や財産に応じて最大月に10万円の就業支援金を給付してもらうことが可能です。

しかし、慰謝料をもらっていたことから月6万円の給付と認定されたといいます。

それでもこういった支援制度は心強い限りですね。ぜひ、どういった支援制度があるのかお住いの自治体の規定を確認しておくことをオススメします。

准看護師として勤務する現在

収入 給与 18万円
   子供手当2万5千円
  養育費4万円

支出  家賃7万円
    食費3万円
    消耗品費1万円
    公共料金2万円
    貯金(学資保険)2万円
    貯金(定期預金)1万円

子供がいるということで夜勤はなく、日勤のみでシフト制の勤務形態。努力した結果は、給与となって現れました。

毎月18万円手取りで支給されるというのは、スキルの要らない事務職では実現がかなり難しいラインです。

収入が増えたことによって、母子手当(児童扶養手当)の支給は解除されてしまいましたが、家計の収支は余裕を持ってプラスとなっています。毎月3万円も貯金に回せているのも、定職に就けたたからこそのものでしょう。

准看護師としてのメリットとデメリット

Tさんの場合、試験をパスしなければならないといった点で独学では不可能だと判断。

予備校で、試験対策の講義を受けながら、テキストを繰り返してやる…育児家事を終えた夜10時くらいから毎日1時~2時までは勉強。かなりキツかったですが結果合格できよかったです」

決して楽ではない免許取得試験。初期投資に予備校費用がかかったことに、勇気が要ったとのこと。
「まとまった額のお金を払うので、覚悟を決めなきゃ…といった感じ。やるしかないという気持ちでやりました」

シングルマザーで准看護師になったメリット

毎月決まった額の給与がもらえ、さらに病児保育にも対応した病院で働けば、子供の体調次第で仕事を休まなければ…ということも避けられるというから嬉しいポイントですね。子供の急な体調不良でも、勤務中は病院に併設された保育施設でプロが看病してくれるのでママも安心できます。

一方のデメリット、不満

一方、こういった悩みも明かしてくれました。

「どうしても縦社会。准看護師は、正看護師に虐げられるときもありますからめげずに、一生懸命に仕事に励みたい」
正看護師の方が上級資格と受け取られるせいもあり、仕事については汚れ仕事が多く、扱いに少々不条理さを感じることもあるかもしれないというデメリットを教えていただきました。