なぜ、シミはできるのか?

シミの原因の8割が紫外線

紫外線を受けた皮膚は、メラノサイトメラニンをつくり、生成されたメラニンが紫外線を吸収することで、有害な紫外線が肌内部に入り、ダメージを与えることを防ぐ

通常は、肌のターンオーバー(肌の新陳代謝)によって、肌の表面に浮き出ていき、やがて消える。

しかし、メラニンの量が多く排出しきれなかった場合や、加齢によってターンオーバーが上手く働かない場合等、肌から排出できずに沈着するとシミとして残ってしまう。

ニキビ跡(炎症性色素沈着)

ニキビ跡がなかなか消えないと思っていたら、シミになっていたということがある。

これは炎症性色素沈着といい、ニキビが炎症を起こした際、シミとなってしまったもの。

そのメカニズムは、ニキビができると増殖したアクネ菌を撃退するために白血球活性酸素が発生させる。
活性酸素はアクネ菌を撃退するが、同時に肌の組織までをつけてしまう。

その活性酸素によるダメージから肌を守るためにメラニン色素が生成され、ターンオーバーが上手く進まない場合には、シミとして残ってしまうことになる。

擦りすぎ

洗顔、クレンジング、化粧水、乳液、クリーム、、、すべてのスキンケアの過程において、ケアどころか逆にシミを作ってしまう原因になることがある。

スキンケアの過程で、肌を擦ってはいないだろうか?

洗顔、クレンジングでは、ゴシゴシと肌に刺激を与える方法ではなく、泡立ててやさしく、肌に刺激を与えないように汚れやメイクを落とす必要がある。

肌を擦ると、たとえ目に見えなくても、肌内部に炎症が起きてしまうことになる。そうすると、後はニキビによるシミのメカニズムと同様、白血球活性酸素をもって炎症を鎮めようと働き、活性酸素による肌ダメージを防ぐために、防御機能としてメラニン色素が生成されることになる。

例えば、洗顔、クレンジングで、ある程度擦った感じがないと汚れが落ちない気がしてしまう方は多いと思う。
阿部自身もそうだ。
気付かないうちに肌内部に炎症が生じ、肌の手入れどころかシミを作ってしまっている危険がある。

ここでもう一度、スキンケアの方法については、徹底しておさらいしたいと思う。

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化粧品による刺激

化粧品会社が謳う有効成分の肌内部への”浸透”。

特に多いのが美白シリーズ。美白成分が肌内部に働きかけ、シミを薄くするというもの。

一時的にシミが薄くなったり、消えて満足感を得ることができても、逆に新たなシミを生み出す危険がある。

これは、一般人にとっては判断が非常に難しい。何しろ専門家と称する人が、肌内部へ浸透するから”良い”と薦めるケースもあれば、内部に浸透させるからこそ”危険”と言うケースもあり、

いったいどっちが本当?と分からない。

ここで考えるべきことは、なぜ有効成分が肌内部に浸透できるのか?ということ。

こぼしたコーヒーを布巾で拭いても手はコーヒー色にならない。着色しない。

そもそも、肌内部に浸透しないような構造になっており、異物が浸透するのを防ぐようになっている。

そのため、肌内部に有効成分を届けるには、肌バリアを壊して送り届けるしかない。

肌バリアの崩壊によるダメージを考える必要がある。防御メカニズムが働きメラニン色素が新たに生成され、一時的にシミが消えてもまた新たなシミができてしまうのは、全く望まないことである。

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