マダムのシーン別、上手な使い分け
後程しっかりと”なぜか?”を説明をしますが、正しい知識を入れるとやみくもにSPF値の高い日焼け止めを選ばなくなります。
自分の生活スタイルに合わせて、日焼け止めを使い分ける、というのが正しい使い方。
まず最初に、シーン別使い分けをご紹介します。
子供の送り迎え、買い物程度の外出
ピクニック、遠出
スポーツ、海水浴、登山
SPF値は大きい方がいい?の誤解
”SPFの値は大きいほど良く効きそう”
そう思って、
”朝に一度塗ったっきりで一日過ごす”
美容を心掛けながらも、知識がないために紫外線から肌を守りきれていない方は多いと思います。
ここで知識を入れて、正しく日焼け止めコスメを使いこなせるようになりたいと思います。
SPFというのは、紫外線UVBに対する指標です。数値は、紫外線から肌をプロテクトする効果の強さを表すのではなく、”何時間効果があるか”という時間の長さを示します。
SPF50の方が、SPF20よりしっかり肌を守ってくれる、と思ってSPF50を選ぶ人は多いと思いますが、これは誤った認識なのです。
時間とともに汗や摩擦で剥げてしまうことを考えると、SPF値が低くても、こまめな塗り直しで肌を守ることができます。
逆に、SPF50だから、朝塗ったきりでOKと思っていると、SPF15をこまめに塗りなおしているケースより紫外線ダメージを受けてしまうこともあります。
日常生活であれば、SPF50でなくても良いでしょう。外で過ごす時間が長い場合は、SPF30をこまめに塗り直しする、SPF50も汗などの具合によってはこまめに塗りなおす。
なかなか、塗りなおす手間がとれず、ずっと紫外線を浴びる場合、海水浴、登山、スキー等のレジャー時はSPF50が良いでしょう。
SPFの違いと肌ダメージ
”大は小を兼ねる?”、
効果に違いがなくても、日焼けまでの時間を長くしてくれるなら、SPF50を選んでおけばいい?
いいえ、SPFが高い方が肌負担が重いということも考えなければいけません。
紫外線吸収剤、紫外線散乱材のどちらを使っているか、という成分によっても、肌負担に違いは生じますが、
肌に影響のなさそうな紫外線錯乱剤であっても、
SPFを高くするために、UV効果を出す成分(例 酸化チタン、酸化亜鉛)の結晶の大きさを変えるなどするため、紫外線錯乱剤(反射材)においても、SPFによって肌への影響に違いが起きます。
よりUV効果を出すために、酸化チタンの結晶(例えるなら鏡)を大きくする、
それに比較し、SPF値が低いケースでは、結晶が小さい。
※大きい鏡の方が、小さい鏡の集合体より紫外線をよく反射する。
大きい結晶(大きいといっても、分子の世界においてです。)は肌に刺さりやすいため、
概して、SPFが高い方が肌の弱い人の肌荒れを起こしやすいと言えます。
SPF値の意味するもの
上述のようにSPFの値は、”何時間効果があるか”を示す指標になります。
日焼け止めなしの素肌で、紫外線を20分浴びると肌が赤くなる人の例。
SPF15の場合、
20×15=300
300分は赤くならない、日焼けするまでの時間を素肌の20分から300分まで伸ばすことができる、ということです。
SPF50の場合、
20×50=1000
1000分は赤くならない、日焼けするまでの時間を素肌の20分から1000分まで伸ばすことができる、ということです。